栃木県佐野市の国際クリケット場を拠点とするクリケット日本代表現在のチーム力は、過去最強の陣容を誇ります。かつては愛好家の集まりと揶揄されることもあった組織ですが、一般社団法人日本クリケット協会の長期戦略が実を結び、アスリートとしてのフィジカルと戦術眼を兼ね備えたハイブリッド集団へと変貌を遂げました。
現場取材で見えてきた最大の強みは、「野球経験者の転向組」と「豪州など海外育ちのバイリンガル選手」の見事な融合です。元大学野球の俊足巧打者が外野守備(フィールディング)で驚異的なダイビングキャッチを連発し、オーストラリアのクラブラグビーやクリケットアカデミーで揉まれた実力派ボウラーが最速135キロを超える豪速球と変幻自在のスピンを投げ込む。この化学反応がチームを牽引しています。
日本が本戦へ進むために勝ち抜かなければならないのが東アジア太平洋予選です。地域内には、過去にワールドカップ本戦への出場経験を持つパプアニューギニア(PNG)が絶対王者として君臨しています。直近の国際試合でも日本は善戦を見せているものの、勝負どころでの試合巧者ぶりやプレッシャー下でのバウンダリー(長打)処理において、まだ埋めるべき差が存在するのも冷厳な事実です。SNS上のファンコミュニティでも「PNG戦をロースコアの接戦に持ち込めるかどうかが日本の命運を握る」とリアルタイムで白熱した分析が交わされています。