「氷川きよし」という芸名は、日本の芸能史に残る鮮烈なインパクトを残しました。その名付け親となったのは、映画監督としても世界的な評価を受けるビートたけし(北野武)です。
2000年2月のデビュー直前、所属先であった長良プロダクションの創業者・長良じゅん会長と親交の深かったビートたけしに対し、新人の命名が相談されました。当時、事務所の所在地近くにあった東京都港区赤坂の「氷川神社」から名字を取り、本名の「きよし」と組み合わせることで、「氷川きよし」という名前がその場で決定したと伝えられています。
ビートたけし自身の本名も「北野武(たけし)」であり、ツービート時代の相方は「ビートきよし(兼子二郎)」でした。たけし氏は後にテレビ番組で「『きよし』ってつければ売れると思ったんだよ」とユーモアを交えて語っていますが、神社が持つ清廉な響きと本名の親しみやすさが見事に融合したこの芸名は、瞬く間に全国へ浸透することとなりました。