全国どこの百貨店に行っても同じブランドが並ぶ――そんな退屈な金太郎飴状態に、この店は明確なNOを突きつけた。アパレルやライフスタイル雑貨のフロアには、世界遺産・富岡製糸場に象徴される「群馬の絹文化」を背景に持つ、新世代のデザイナーズブランドが堂々とラインナップされている。
上質な絹織物を使ったモダンなジャケットや、桐生の伝統織物技術を応用したインテリアファブリック。これらは単なる土産物ではなく、現代の都市生活に馴染む洗練されたプロダクトとして再構築されている。伝統工芸の職人が店頭で実演を行うポップアップイベントには、若い世代やクリエイター層が熱心に見入る。大量生産・大量消費の時代が終わったからこそ、「ここでしか出会えないストーリー」が強い価値を持つ。