19世紀末、近代精神医学の父とされるドイツの医師エミール・クレペリンは、この病を「早発性痴呆」と名付け、回復不能な進行性の病として分類した。しかし、現代の医学研究はその古典的な悲観論を完全に否定している。
現在の精神医学において、単に症状が消え去ることだけを意味する「完治」という言葉は慎重に扱われる。体質的な脆弱性を抱えつつも、症状がコントロールされ日常や社会生活を問題なく送れる状態を指す「寛解」こそが実質的なゴールだ。2026年最新の臨床データによれば、早期介入を受けた患者の約6割から7割が持続的な寛解に到達している。