だるまを手に入れた際、最も多くの人が迷うのが「目入れの作法」です。伝統的な高崎だるまの開眼ルールは、仏教の「座禅の作法」および陰陽五行説の「左東右西(左から物事が始まり右で結実する)」という思想に由来しています。
基本となる手順は極めて明快です。
- 願いをかけるとき:だるまから見て左目(正面から向かって右側の目)に黒目を入れます。物事の始まりを意味する「左(東)」に光を灯し、心を開くという意味が込められています。
- 願いが叶ったとき:感謝を込めてだるまの右目(正面から向かって左側の目)に黒目を入れ、両目を完成させます。
飾り方については、日当たりが良く清潔な場所を選ぶのが鉄則です。方角としては、太陽の恵みを受けやすい「南向き」または「東向き」に顔を向けて設置するのが理想とされています。神棚や床の間はもちろん、リビングやオフィスの目線より少し高い棚の上など、毎日感謝の気持ちで視線を合わせられる場所が適しています。