夏から初秋にかけて農産物直売所やスーパーの産直コーナーに並ぶ葉唐辛子は、野菜としてのポテンシャルが極めて高い緑黄色野菜です。文部科学省の『日本食品標準成分表』や農業試験場の分析データを参照すると、唐辛子の葉にはほうれん草の約2倍に匹敵するβ-カロテンや、豊富なカルシウム、鉄分、食物繊維が含まれていることが明らかになっています。
唐辛子の葉の栄養と効能において特筆すべきは、抗酸化作用を持つビタミン群とミネラルの凝縮度にあります。辛味成分であるカプサイシンは葉自体にはほとんど含まれておらず、独特の心地よい苦味成分(ポリフェノール類)が主成分となるため、胃腸に過度な刺激を与えることなく緑黄色野菜の恩恵を丸ごと摂取できます。
唐辛子の葉の収穫時期と下ごしらえのベストタイミングは、7月下旬から10月中旬にかけてです。特に秋口の剪定時期に摘み取られる葉は、夏の強い日差しを浴びて味が乗っており、適度に柔らかい新芽の部分を選別することで、口当たりの良い極上の仕上がりを実現できます。