Q1:藤原道長は日本最古の糖尿病患者なのですか?
A1:道長以前にも飲水病の疑いがある人物は存在しますが、自筆日記『御堂関白記』や同時代の『小右記』によって、発症から視力低下、皮膚疾患、臨終に至る経過が医学的に詳細に確認できる例としては日本史上最古・最高精度の記録とされています。
Q2:糖尿病になった原因はどのような食生活や生活習慣だったのですか?
A2:精白米を中心とした炭水化物の多食、干物や塩蔵品による高塩分、野菜不足、甘い酒類の過剰摂取に加え、牛車移動による極度の運動不足が主な原因です。また、父や兄も同様の症状で死去しており、濃厚な遺伝的要因も強く関与しています。
Q3:晩年の道長は目が見えなくなっていたというのは本当ですか?
A3:事実です。『御堂関白記』にも「人の顔が見えない」と記されており、糖尿病の代表的な三大合併症である糖尿病網膜症や、それに伴う白内障が高度に進行していたことが確実視されています。
Q4:道長が亡くなった年齢(享年)と直接の死因は何ですか?
A4:享年62(満61歳)で亡くなりました。直接の死因は、糖尿病による著しい免疫低下によって背中に生じた悪性膿瘍「癰(よう)」の細菌が全身に回ったことによる敗血症と推定されています。