安藤忠雄が描く「こども本の森 中之島」青いリンゴの秘密と予約術

安藤忠雄が描く「こども本の森 中之島」青いリンゴの秘密と予約術

安藤忠雄が描く「こども本の森 中之島」青いリンゴの秘密と予約術に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

アプローチデッキにひときわ強い存在感を放って置かれているのが、鮮やかなグリーンの巨大な「青いリンゴ」のオブジェクトだ。訪れる人々が思わず足を止め、記念写真を撮影する人気のスポットだが、この造形には建築家・安藤忠雄氏の深い思想が込められている。

このモチーフの着想源となったのは、アメリカの詩人サムエル・ウルマンの詩『青春』だ。「青春とは人生の特定の時期を指すのではなく、心のあり様を言うのだ」という一節で知られるこの詩。安藤氏は、熟しきっていない青いリンゴを「未熟さ」と「可能性」の象徴として捉えた。幾歳を重ねようとも青いリンゴであり続けたい、挑戦する心を失わずに生きていきたいという強い思いが、この一作に結晶している。

グローバルな建築・デザイン業界においても、こうした物語性を空間のモチーフとして大胆に組み込む手法は高い評価を受けている。子どもたちには「無限の未来」を、大人たちには「情熱の再燃」をそっと促す装置として、青いリンゴはこの文化施設を見守り続けているのだ。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。