「厨二病(中二病)」という言葉自体は、1999年にラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』内のコーナーでタレントの伊集院光氏が考案した造語です。当初は「急にブラックコーヒーを飲み始める」「洋楽を聴き始めて邦楽を見下す」といった、思春期特有の背伸びや自意識過剰を自虐的に笑う文脈でした。
しかし、2000年代中盤の匿名掲示板「2ちゃんねる」において、ファンタジー的な異能力や隠された血統を妄想する「邪気眼(じゃきがん)系」と呼ばれるサブジャンルが派生します。ここから、邪気眼 ポーズ 由来となる「右腕に暴走する黒炎を宿す」「前世の記憶に苦悶する」といったフィクション的設定と身体的ジェスチャーが融合していきました。
決定打となったのが、京都アニメーション制作の金字塔的アニメ『中二病でも恋がしたい!』の元ネタ解説にも見られるような、2010年代以降の深夜アニメによる記号化です。ヒロインの小鳥遊六花が披露する「邪王真眼(じゃおうしんがん)」の発動シーンや武器の召喚ポーズは、痛々しくも愛らしいヒロイン属性として昇華され、国内外のポップカルチャーに決定的な影響を与えました。