ピエンローは漢字で「扁炉」と書く。ルーツを辿ると、中国南部、とりわけ広東料理や広西チワン族自治区周辺の家庭で古くから親しまれてきた郷土鍋に行き着く。広大な中国全土の鍋文化のなかでも、素材の持ち味を澄んだスープに溶け込ませる南方の中華料理らしい思想が色濃く反映されている。
現地の庶民が寒さをしのぐために囲んだ素朴な鍋が、海を越えて日本の鍋料理カルチャーと融合した。日本の繊細な白菜の甘みと、じっくり戻した干し椎茸のグアニル酸が合流したことで、本国とはまた一味違う独自の洗練を遂げたのである。
ピエンローは漢字で「扁炉」と書く。ルーツを辿ると、中国南部、とりわけ広東料理や広西チワン族自治区周辺の家庭で古くから親しまれてきた郷土鍋に行き着く。広大な中国全土の鍋文化のなかでも、素材の持ち味を澄んだスープに溶け込ませる南方の中華料理らしい思想が色濃く反映されている。
現地の庶民が寒さをしのぐために囲んだ素朴な鍋が、海を越えて日本の鍋料理カルチャーと融合した。日本の繊細な白菜の甘みと、じっくり戻した干し椎茸のグアニル酸が合流したことで、本国とはまた一味違う独自の洗練を遂げたのである。