元々「ONE 165: Superlek vs. Takeru」のメインイベントとして組まれていたのは、ロッタン・ジットムアンノンとのドリームマッチだった。しかし、ロッタンの負傷欠場という緊急事態が発生する。急遽代打として名乗りを上げたのが、現役フライ級キックボクシング王者のスーパーレックだった。
K-1のカリスマとして一時代を築いた武尊にとって、ONEデビュー戦がいきなり階級最強の絶対王者への挑戦となった。ルールはONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチ。ムエタイ界の生ける伝説を相手にベルトを奪いに行くという、極めて過酷な試練を武尊は自ら受け入れた。
相手が変わっても逃げない。武尊の覚悟がイベント自体の価値を一段引き上げたのは間違いない。対戦相手の変更という不測の事態が、結果として格闘技史に残る名勝負を生み出す引き金となった。