爪の黒い縦線は放置危険?ほくろと癌の見分け方と受診目安

爪の黒い縦線は放置危険?ほくろと癌の見分け方と受診目安

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爪に現れる黒や茶色の縦筋は、医学的には爪甲色素線条(そうこうしきそせんじょう)と呼ばれます。爪の根元にある爪母(爪を作る組織)にメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)が存在し、何らかの理由でメラニン色素が過剰に産生されることで、伸びていく爪に黒い線となって現れる現象です。

「放置しても大丈夫か」という問いに対する結論は、「大半は良性だが、悪性黒色腫の除外診断がつかない限り自己判断の放置は避けるべき」です。日本人のメラノーマは、欧米人に比べて足の裏や手足の爪(末端部)に好発する特徴(末端黒子型メラノーマ)があり、初期段階では痛くも痒くもありません。そのため、「痛くないから平気」と見過ごし、気づいたときにはリンパ節や他臓器へ転移する段階まで進行してしまう悲劇が報告されています。

特に注視すべき危険なサインが、爪の根元の皮膚や側面の皮膚にまで色素が染み出す「ハッチンソン徴候」です。この兆候が見られる場合、爪母の悪性腫瘍細胞が周囲組織へ浸潤している可能性が高く、速やかな専門医療機関への受診が求められます。

森 瞳
著者

森 瞳

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