採用選考において、語学力と資格はどこまで求められるのでしょうか。実務で求められる基準は、世間のイメージとはやや乖離があります。
英語力の実際:流暢な英会話よりも「定型文読解・コレポン」
求人要件に記載される英語力は、「TOEIC 600点〜700点以上」が標準的な目安です。ただし、海外顧客との電話交渉が発生する一部のポジションを除き、日常業務の8割以上はメールによる英文通信(コレポン:Correspondence)です。決まった業界用語やフォーマット(Incotermsの規則、船積通知、支払い催促など)を正確に読み解き、簡潔な英語で返信する能力が重視されます。
資格の優位性:貿易実務検定と通関士
- 貿易実務検定(B級・C級):難易度は比較的易しく〜中程度(C級合格率約60%、B級約45%)。未経験者が「貿易実務の基礎知識と学習意欲」をアピールするための客観的証拠として非常に有効です。
- 通関士(国家資格):合格率10〜15%前後の難関資格。輸出入申告書類の審査ができる唯一の国家資格であり、取得していれば通関業者や大手フォワーダーへの正社員転職において強力な武器となります。