今春の勢力図において、メディアの見解はかつてないほど割れている。スポーツニッポン、日刊スポーツ、サンケイスポーツ、スポーツ報知の各紙が紙面上で公開した戦力評価を突き合わせると、最上位となる「A評価」を複数獲得した学校はごくわずかに絞られた。
全国屈指の選手層を誇る名門校に対し、日刊スポーツとスポーツ報知が揃ってトリプルAの最高ランクを付与。140キロ台後半を連発する左右の二枚看板を擁し、秋の地区大会を圧倒的な打力で制した近畿王者が前評判通りのリードを奪う。一方でスポーツニッポンは、堅守強打を誇る関東王者と明治神宮大会を制した東海地区の覇者を高く評価し、総合力で本命に推した。サンケイスポーツは捕手を中心としたディフェンス力と長打力を併せ持つ東北の強豪をトップ集団に位置づけている。紙面ごとに評価の重み付けが異なる点こそ、選抜特有の混沌とした面白さだ。