華やかなメガイベントの影で、常に議論の的となってきたのが年間の巨額な維持管理費だ。日本スポーツ振興センターは大会後の持続可能な経営を目指し、民間企業への運営権売却(コンセッション方式)やネーミングライツの導入など、収益化に向けた手立てを矢継ぎ早に打ち出してきた。
芝生の養生問題とコンサートの開催頻度、さらには周辺住民への騒音配慮といった相反する課題をどう両立させるか。ピッチを酷使すれば芝が枯れ、サッカーや陸上の国際基準を満たせなくなる。かといって文化利用を制限すれば、収支は一気に赤字へと転落する。6万人を超える観客をスムーズに吐き出させる千駄ヶ谷や信濃町、国立競技場駅への導線コントロールも含め、この巨大遺産を都市の中でどう生かし続けるかという問いは、完成から時を経た今もなお続いている。
客席の多寡だけでは測れない物語が、この場所には幾重にも折り重なっている。チケットを手に入れたなら、自らの座席番号が持つ意味と、その視界の先に広がる計算され尽くした巨大空間の陰影を、ぜひ五感で確かめてほしい。 (出典: 国立 競技 場 キャパ(Yahoo!ニュース))
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