大手予備校の算出データには、明らかな「ズレ」が生じている。河合塾のボーダー偏差値において聖マリアンナ医科大学は62.5から65.0近傍に位置し、堅調な難易度を保っているように映る。一方、駿台予備学校の全国判定模試では57〜59前後のレンジに設定され、一見すると開きがあるかのように錯覚しやすい。
この数値の乖離を生む主因は、母集団の学力層と判定基準の差異にある。駿台予備学校のハイレベルな母集団における58前後は、地方国公立大学医学部に肉薄する学力層がひしめく激戦区だ。河合塾のデータと突き合わせても、合格者の実態ラインは正規合格者と補欠繰り上げ合格者の間で極めてタイトに詰まっている。表面的な偏差値の数字だけを鵜呑みにして「安全校」と判断した層が、1次試験で一斉にふるい落とされるケースが後を絶たない。