ハンデ表を見る際、多くのファンが陥りやすい「心理的バイアス」と「データの盲点」が存在します。統計的な事実を知らなければ、数字の表面的な印象に惑わされてしまいます。
第一の誤解は、「連勝中のチームはハンデを跳ね返す」というホットハンドの誤謬です。実際の大規模データ分析によると、プロ野球において5連勝以上のチームが翌日も快勝(2点差以上)する確率は、通常の勝率と有意な差が認められません。むしろ、主力リリーフ投手の連投制限や勤続疲労により、試合終盤に思わぬ失点を喫するリスクが高まる傾向すらあります。
第二の盲点は「予告先発のネームバリューへの過大評価」です。過去の実績が華々しい大物投手であっても、球速の低下やリリースポイントのブレが生じている場合、モデル上の予測失点は大幅に跳ね上がります。ハンデの数字が「なぜか本命側に厳しく設定されている」と感じる場合、一般ファンが気づいていない投球メカニクスの変化や故障兆候を、分析アルゴリズムが先行して検知しているケースが珍しくありません。