マイケル・スコフィールドのトレードマークといえば、上半身全体を埋め尽くす緻密な幾何学模様と悪魔・天使のタトゥーです。このタトゥーは単なる装飾ではなく、兄リンカーンを救出するためのフォックスリバー州立刑務所の完全な設計図でした。
外見上は宗教画やゴシックアートに見える絵柄の中に、地下通路のルート、壁を破壊するための化学物質の配合式、連絡用電話番号、緊急時の避難経路が巧妙な暗号として埋め込まれていました。シーズン3以降では皮膚移植やレーザー治療によって一度は消去されたものの、シーズン5では新たな脱獄計画とポセイドンへの反撃用コードを記した新たなタトゥーが両手に刻まれ、ファンの胸を熱くさせました。
当時の制作特番やインタビュー資料によると、このタトゥーを演者であるウェントワース・ミラーの体に施す作業は過酷を極めました。特殊メイクチームが毎回4時間から5時間以上をかけ、数十枚の転写シールを隙間なく貼り付けるという途方もない作業が行われていたのです。撮影現場でのミラーは、真夏の酷暑や激しいアクションシーンでもメイクを崩さないよう細心の注意を払いながら、あの張り詰めた知的な表情を保ち続けていました。