西日本高速道路株式会社の門を叩くにあたり、まず直面するのが職種ごとの極端な倍率格差です。新卒採用は主に「事務系」と「技術系(土木、施設、保全など)」に大別されますが、両者の選考構造はまったく異なる様相を呈しています。
文系学部生が主に対象となる事務系総合職の採用倍率は約60〜100倍に達すると分析されます。年間採用数が十数名から数十名程度にとどまる一方、関西・西日本エリアに本社を置く超安定企業として旧帝国大学から私立上位校まで応募者が殺到するためです。就職偏差値ランキングでも大手デベロッパーや上位インフラ企業と並ぶ最難関クラスに位置付けられており、書類選考や適性検査の段階で大半がふるい落とされる過酷な競争が繰り広げられます。
対して、技術系職種の採用倍率は約15〜30倍と相対的に落ち着いているように映ります。しかし、これは「土木工学や電気電子・機械・情報通信を専攻した理工系学生」という限られた母集団の中での数字であり、決してハードルが低いわけではありません。全国的な土木系人材の不足を背景に、優秀な技術者を確保するための推薦ルートや早期選考が活発化しているものの、高速道路という人命を預かるインフラの根幹を担う以上、専門基礎力に対する査問は極めて厳格です。