低アルブミン血症でなぜ浮腫が?原因と危険なサインを徹底解説

低アルブミン血症でなぜ浮腫が?原因と危険なサインを徹底解説

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ネット上にはむくみに関する情報が氾濫していますが、低アルブミン血症に関しては致命的な勘違いがいくつも流布しています。代表的な3つの誤解を正します。

誤解1:「プロテインやサプリを飲めば数日でアルブミンは戻る」

「アルブミンが低いなら、高タンパクのプロテインパウダーを飲めばすぐ治る」という言説は間違いです。アルブミンの血中半減期は約20日(14〜21日)と非常に長く、タンパク質を摂取してから肝臓で合成され、血中濃度として有意に反映されるまでには最低でも2〜3週間の継続的な栄養療法を要します。また、腎不全が原因である場合、過剰な高タンパク食はかえって糸球体に高負荷をかけ、腎機能を急速に破壊する引き金になります。

誤解2:「アルブミン製剤の点滴を打てばむくみは完全に治る」

点滴用のヒト血清アルブミン製剤(20%または25%高張アルブミン)は魔法の特効薬ではありません。厚生労働省の適応基準でも定められている通り、アルブミン製剤は「急性期の循環不全ショック」「難治性腹水に対する穿刺排液時」「大量出血時」など、厳格な適応条件が定められています。原因疾患を治療しないまま安易に点滴しても、製剤のアルブミンは数日以内に尿や腸管へ漏れ出るか体内で異化され、あっけなく元の低値に戻ってしまいます。あくまで一時的な危機を脱するための対症療法に過ぎません。

誤解3:「むくみを取るために水分摂取を極限まで制限すべき」

身体がむくんでいるのを見て、自発的に水を飲むのを一切やめてしまう患者がいます。しかし、低アルブミン血症では血管内脱水が起きているため、極端な水分制限を行うと血中濃度がさらに濃縮され、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが跳ね上がります。適切な水分管理と塩分制限(浸透圧物質である塩分を控えて水分の体内貯留を防ぐ)は、主治医による厳密な指示のもとで行われなければなりません。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。