喉の左右にある口蓋扁桃(一般的に扁桃腺と呼ばれる部位)に見られる白い付着物は、主に以下の2種類に大別されます。
1つ目は、急性扁桃炎などの感染症による「膿(白苔・膿汁)」です。喉の粘膜に侵入した細菌やウイルスに対し、免疫細胞である白血球が戦った結果として生じる膿で、扁桃腺の表面に点状や膜状に白く広がります。この場合は強い嚥下痛(飲み込むときの痛み)や38度以上の発熱、扁桃腺全体の顕著な赤み・腫れを伴うのが特徴です。
2つ目は、「膿栓(のうせん)」、俗に「臭い玉(くさいだま)」と呼ばれる塊です。扁桃の表面にある「陰窩(いんか)」という小さな無数のくぼみに、剥がれ落ちた口腔内の上皮組織、食べかす、細菌の死骸などが蓄積・凝縮して固まったものです。米粒ほどの大きさで、白から淡い黄色をしており、強い腐敗臭を放ちます。咳やくしゃみをした拍子にポロッと喉から飛び出てくることがあり、口臭の原因としても知られています。