ネット検索で「鎌倉花火大会 穴場スポット詳細まとめ」と検索すると、披露山公園、大崎公園、稲村ヶ崎、源氏山公園といった名称が頻繁にリストアップされます。しかし、現地の地理と花火の弾道を熟知する地元住民の視点から見ると、これらの情報には重大な盲点が存在します。
最も致命的な誤解は、「水中花火は水面が見えなければ価値が半減する」という事実です。披露山公園や逗子市の大崎公園は、相模湾を見下ろす美しい夜景スポットですが、材木座の岬や地形の起伏が遮蔽物となり、水面すれすれで扇状に開く水中花火の根元はほとんど視認できません。空高く打ち上がる尺玉やスターマインの上部が小さく光る程度であり、「大迫力の水中花火を見に来たはずなのに、光る点しか見えなかった」という落胆の声が毎年後を絶ちません。
また、稲村ヶ崎公園は海沿いですが、由比ヶ浜の湾曲した地形の陰に入るため、やはり水中花火の主要な破裂点が隠れてしまいます。さらに源氏山公園などの山間部は、生い茂る木々に阻まれて視界が極めて限定的です。
地元民が実践する真の穴場とは、遠くの高台へ逃げることではなく、「材木座海岸の逗子寄りの砂浜(飯島寄り)」に陣取ることです。打ち上げ船からはわずかに斜めのアングルになりますが、水面への視界は完全に開けており、何より帰路に鎌倉駅の修羅場を避けてJR逗子駅方向へ抜けられるという、計算し尽くされた実利を兼ね備えています。