クルーズを心から楽しむためには、陸上とは全く異なる「海上環境」に合わせた装備とコンディショニングが欠かせません。
1. 当日の服装と推奨される持ち物
夏の北海道であっても、時速30〜40kmで外洋を疾走するオープンボートの上は、強風により体感温度が陸上より5℃〜7℃ほど低く感じられます。以下の装備を整えて乗船してください。
- 防風性のある上着(ウインドブレーカー・マウンテンパーカー):夏場でも羽織るものが1枚必須です。春や秋(4〜5月、9〜10月)はフリースやライトダウンを携行してください。
- 濡れても良い靴(スニーカー推奨):乗降時や走行中に波しぶきが足元にかかる場合があります。ヒールや滑りやすいサンダルは厳禁です。
- スマホ・カメラの落下防止ストラップ:ボートが波を越える際、予期せぬ強い衝撃が加わります。海中への水没を防ぐため、ネックストラップやリストストラップを必ず装着してください。
- タオルとレインポンチョ:座席の位置や風向きによって波しぶきを浴びることがあります。多くの事業者でカッパの貸し出しがありますが、自前で薄手の雨具を用意すると安心です。
2. 専門医も推奨する鉄壁の船酔い対策
普段は乗り物酔いをしない方でも、小型船特有の細かな縦揺れや、洞窟内で波に揺られながら静止する時間帯に急激な吐き気を催すことがあります。万全を期すために以下の対策を徹底してください。
- 乗船30〜60分前に酔い止め薬を服用する:「アネロン」などの中枢神経に直接作用する持続性製剤が特に効果的です。酔ってから飲むのではなく、乗船前の予防投与が鉄則です。
- 前夜の十分な睡眠とアルコール制限:睡眠不足と二日酔いは三半規管の機能を著しく低下させます。前夜の深酒は絶対に避けましょう。
- 船上での視線固定:乗船中はスマホの画面を見続けたり、カメラのファインダーを長時間覗き込んだりせず、遠くの水平線や陸地の景色を眺めるように意識してください。