手足口病は「子どもの病気」と思われがちですが、大人が感染すると子どもよりも遥かに重い症状を引き起こすケースが少なくありません。特に免疫が低下している親世代や、プールで直接子どもたちと接する水泳指導員・保育士は細心の警戒が必要です。
大人が発症した場合の典型的な症状には以下のような特徴があります:
- 40度近い急激な高熱と激しい悪寒:インフルエンザに匹敵する関節痛や倦怠感を伴う。
- 足裏や手のひらの激痛水疱:足の裏に無数の強い痛みを伴う発疹ができ、体重をかけて歩くことすら困難になる。
- 強烈な咽頭痛:唾液を飲み込むことすら困難になり、脱水症状に陥るリスク。
- 爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう):発症から1〜2ヶ月後に、手足の爪が根元から剥がれ落ちる後遺症(特にコクサッキーA6型で頻発)。
家庭内での二次感染は、回復期にある子どものおむつ交換や便の処理、一緒の入浴、タオルの共用によって引き起こされます。子どもが回復してプール復帰を検討する時期であっても、保護者自身が潜伏期間中である可能性を考慮しなければなりません。おむつ交換後の徹底的な石けん手洗いや、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を用いたトイレ・浴室の消毒が不可欠です。