ネット上の情報では「とにかく荷物が入る大容量が便利」と語られがちですが、これには重大な落とし穴が存在します。実用面において直面する最大の盲点はバッグ自体の自立性と底鋲(そこびょう)の有無です。
柔らかすぎるナイロンや芯材の入っていない廉価なボストンバッグは、荷物を床や地面に置いた瞬間にくたっと倒れ、内部の書類や電子機器に衝撃が加わるだけでなく、底面が汚れてビジネスの場での清潔感を著しく損ないます。底鋲が5点以上配置され、四隅にパイピングや補強が施されているモデルを選ぶことが、長く美しく使い続けるための隠れた必須条件です。
また、ネット通販で見かける格安のPUレザー(合成皮革)モデルは、一見すると本革に近い風合いを持ちますが、日本の高温多湿な気候下では2〜3年で加水分解を起こし、表面がボロボロと剥離するリスクを孕んでいます。初期投資を抑えたい場合であっても、粗悪な合皮を選ぶよりは、信頼性の高いコーデュラナイロン製を選んだほうが結果的なコストパフォーマンスは圧倒的に高くなります。