友安製作所のブランディングにおいて極めて重要な役割を果たしているのが、実店舗とデジタルの巧みな融合です。なかでも東京・台東区に構える友安製作所Cafe 浅草橋は、同社の思想を五感で体感できるキースポットとして広く知られています。
有名建築家が手がけたレトロビルをリノベーションしたこの空間は、本格的なスペシャリティコーヒーやフードを楽しめるカフェでありながら、店内の壁面や照明、ファブリック、ドアノブに至るまで、すべて自社製品や取り扱いインテリアで構成されています。飲食をしながら質感や使い心地を確かめ、その場で購入や空間コーディネートの相談ができる設計は、従来の無機質なショールームの概念を完全に刷新しました。
大阪府八尾市の八尾本社においても、オフィスそのものを巨大なライブショールームとして開放。社員が日常的に働く空間に自社建材を取り入れ、見学者や地域住民を迎え入れるオープンファクトリーの取り組みを推進しています。ものづくりの現場をブラックボックス化せず、オープンな「サードプレイス」として地域へ開く姿勢が、ブランドへの深い愛着を醸成しています。