帆船日本丸の真実|総帆展帆の日程・料金と重文指定の理由を徹底解剖にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
観光客やネット検索で最も混同されやすいのが、「横浜の日本丸」「富山・伏木富山港の海王丸」、そして「航海訓練を行っている現役の帆船」の関係性です。その違いを以下の比較データに整理しました。
船名・区分詳細・数値データ現在の運用状況・所在地編集部の見解・鑑賞ポイント初代 帆船日本丸
(国指定重要文化財)・1930年進水(総トン数 2,270t)
・全長 97.05m / 全幅 12.95m
・4本マスト・バーク型保存・一般公開中
(神奈川県横浜市西区みなとみらい / 日本丸メモリアルパーク)昭和初期の重厚な船内意匠と、現役当時の機器類を間近で観察できる唯一無二の生きた産業遺産。初代 帆船海王丸
(初代日本丸の姉妹船)・1930年進水(総トン数 2,238t)
・全長 97.05m / 全幅 12.95m
・4本マスト・バーク型保存・一般公開中
(富山県射水市 / 海王丸パーク)日本丸とほぼ同型だが船首像(スリー・シスターズ)や船尾の意匠が異なる。立山連峰を望む絶景が特徴。現役 日本丸(II世)
(海技教育機構 JMETS)・1984年就航(総トン数 2,570t)
・全長 110.09m / 全幅 13.80m
・帆装面積は初代比で約10%増現役の航海訓練船
(全国各地の港・外洋を航行)近代航法装置とセーリング技術を融合した世界最大級の練習帆船。寄港先でのみ特別公開される。
初代日本丸と初代海王丸は、商船学校の実習生を訓練するためにほぼ同時期に設計・建造された双子船です。外観は酷似していますが、船首にある飾り(船首像)のデザインや船室配置に細かな違いがあります。
現在も海を舞台に航海士や機関士を目指す若者たちを乗せているのは、1984年に就航した「日本丸II世」および「海王丸II世」(独立行政法人海技教育機構:JMETS所属)です。横浜に鎮座する日本丸は、その輝かしい系譜の礎を築いた初代船なのです。