クリスピークリームドーナツ(KKD)の代名詞である「オリジナル・グレーズド」の公式な賞味期限は、基本的に購入当日中(あるいは翌日中)とされています。時間が経過するにつれて空気中の湿気を吸い、表面の繊細なグレーズが溶け出すとともに、揚げ油が生地内部へと回り、特有の軽やかさが失われてしまうためです。
食品科学の観点から見ると、ドーナツの主原料である小麦粉のデンプンは、0℃〜4℃前後の温度帯(一般的な冷蔵室)で最も急速に劣化(β化)し、パサつきや硬化を引き起こします。そのため、「食べきれないから」と冷蔵庫に入れるのは最も避けるべき保存方法です。生地の劣化を瞬時に食い止め、風味を閉じ込める唯一の正解が「マイナス18℃以下の冷凍保存」となります。
急速冷凍によってデンプンの老化を停止させれば、冷凍保存で3〜4週間は美味しさをキープできます。ただし、家庭用冷凍庫の開閉による温度変化を考慮すると、冷凍焼けや霜つきを防ぐためにも2週間〜3週間以内に食べ切ることが理想的な目安となります。