関係改善を試みる有効な手段の1つとして注目されているのが、第三者を交えた「夫婦カウンセリング」です。夫婦当事者同士では感情論や非難の応酬に終始してしまう場面でも、専門知識を持つカウンセラーが介在することで、論点を整理し冷静な対話の場を設けることが可能になります。
一般的に、夫婦カウンセリングは以下の流れで進行します。
初回は双方のヒアリングを行い、問題の所在(コミュニケーション不全、役割分担の不満、過去のトラウマなど)を特定します。その後、個別セッションと合同セッションを組み合わせながら、お互いが相手に求めている根源的ニーズを言語化していきます。費用相場は1回(約60分〜90分)で1万円から2万5,000円程度であり、5回から10回程度の継続的な対話を通じて関係性の見直しを図るのが一般的です。
しかし、ジャーナリズムの視点から言えば、カウンセリングには明確な限界が存在することも直視しなければなりません。
相手がモラルハラスメントの加害者である場合、カウンセリングの場すら自己を正当化し被害者を攻撃する舞台として利用するケースがあります。また、どちらか一方に「関係を改善したい」という意欲が皆無である場合、いくらセッションを重ねても形骸化は避けられません。カウンセリングは魔法の特効薬ではなく、「双方が関係維持のための労力を払う覚悟があるか」を試す最終テストと位置づけるのが適切です。