公立高校でありながら、なぜ我孫子高校は長年にわたり千葉の激戦区で存在感を放ち続けられるのか。その答えの一端は、昭和・平成・令和と受け継がれてきた専用練習グラウンドの機能美にある。
校舎の北側に広がる野球場は、他部活との共用グラウンドとは明確に区画された「野球部専用球場」として整備されている。内野はきめ細やかな黒土混合土、外野は適度な弾力性を持つクレーグラウンドが広がり、打球のイレギュラーを抑える丁寧な日々の整備が施されている。両翼約90メートル超、中堅約115メートル級の規模を確保しており、実戦形式のシート打撃や紅白戦を校内でストレスなく完結できるアドバンテージは極めて大きい。
グラウンド脇には、複数投手が同時に投げ込みを行えるブルペンが設置されており、雨天時でも基礎練習を継続できる屋根付きスペースやウェイト器具を完備。私立の強豪校が巨額の資金を投じる完全室内練習場には及ばないものの、限られた公立の敷地と予算の中で、実戦力を最大化する工夫が随所に凝らされている。