警察官の手信号と信号機はどっち優先?知らなきゃ危険な罰則と覚え方

警察官の手信号と信号機はどっち優先?知らなきゃ危険な罰則と覚え方

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結論から述べると、頭上の信号機が何色を点灯させていようとも、現場の警察官が行う指示に完全に従わなければなりません。これが道路交通法における揺るぎない大原則です。信号機が青色で警察官が制止していれば「止まれ」、信号機が赤色でも警察官が進めの合図を出していれば「進行」となります。

この手信号と信号機の優先順位は、道路交通法第6条第2項に明確に規定されています。

「道路の損壊、火災の発生その他の事情により緊急の必要があるときは、警察官は、必要な限度において、信号機の表示にかかわらず、現場における交通の規制をすることができる」

では、なぜ自動制御された最新の信号機システムよりも、生身の人間による指示が優先されるのでしょうか。道路交通法で手信号が優先される理由は、現場の刻々と変わる流動性への適応力にあります。信号機は事前にプログラムされた周期や感知センサーによって動作していますが、前方の道路が崩落していたり、交差点の先で多重事故が発生して車列が詰まっていたりする場合、青信号を出したままでは交差点内に車両が滞留し、緊急車両の通行すら阻害してしまいます。

警察官は交差点全体だけでなく、その先の道路状況や歩行者の動態を視覚と聴覚で把握し、「今、どの車線を流し、どこを遮断すべきか」をリアルタイムで裁量判断しています。つまり、システムが把握できない突発的な危機から人命を守るためのフェイルセーフとして、人間による手信号の絶対的優位性が法的に保障されているのです。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。