SNSや大手掲示板、Q&Aサイトに寄せられる受験者のリアルな声を調査すると、単語学習に関する悲痛な挫折談が数多く散見されます。
「単語帳を2周したのに、模試や過去問を解くと大問1で半分も正解できない」という高校生の手記や、「覚えたはずの単語がリスニングになると全く聞き取れない」という社会人の声が典型例です。公の場で英語指導者が指摘するように、受験生が陥りがちな現場のリアルな落とし穴は以下の3点に集約されます。
第1に、「熟語(イディオム)の軽視」です。英検2級の大問1では、後半に必ず熟語・句動詞を問う問題が配置されています。単語ばかりに集中して熟語対策を後回しにした結果、大問1の後半で連続失点する受験生が非常に多いのが実態です。「look forward to」のような基礎熟語から、「make up for(埋め合わせをする)」「put up with(我慢する)」といった2級定番の句動詞まで、熟語の頻出まとめを疎かにしては合格点は望めません。
第2に、「音声(発音)を無視した視覚暗記」です。スペルと日本語訳を目で追うだけの暗記法を続けていると、リスニング問題でその単語が流れても脳内で結びつきません。近年の英検はリスニングの配点が全体の3分の1を占めるため、耳からの語彙認識ができない受験生は総合CSEスコアで大きく足を引っ張られます。
第3に、「文脈の中での機能不全」です。単語集の1対1訳だけで暗記していると、多義語の別意味や、新形式の長文読解・要約問題での言い換え表現に対応できなくなります。教育関係者の取材でも「単語の意味を機械的に暗記しただけの生徒は、要約問題で適切なパラフレーズが使えず得点が伸び悩む」という指摘が共通してなされています。