ネット検索で「ラブラドゥードル 譲ります」と打ち込むユーザーの多くは、高額な生体費用を抑えて憧れの犬種を迎え入れたいという希望を抱いています。しかし、掲示板に並ぶ募集要項を精査すると、そこには「人気犬種ブームの歪み」が如実に反映されています。
取材に応じた関東近郊の動物保護活動家は、現場の実状を次のように証言します。「2020年代前半の在宅ワーク需要やSNSでのバズを機に、十分な下調べをせず衝動買いした飼い主たちが、犬の成長とともに飼育困難に陥るケースがここ数年で一気に表面化しています。手放す理由の多くは『環境の変化』と書かれますが、実際は手入れと運動管理の限界です」。
ネット上に流通する募集の多くは、家庭犬として飼育されていた個体の「飼育放棄」、あるいは劣悪な繁殖業者が役目を終えた親犬を手放す「繁殖リタイア犬の遺棄的譲渡」に大別されます。「無料だからお得」という感覚で足を踏み入れると、深刻な問題行動や隠された持病を抱えた個体を引き受けることになりかねません。