「送料を浮かせたい」「ネットのやり取りが苦手」というユーザーにとって、身近なホームセンターの修理受付カウンターは頼みの綱です。しかし、店頭に持ち込めばその場で店員が芯を交換してくれると考えて持ち込むと、思わぬ誤解に直面します。
現在、全国展開する大手チェーンにおいて、店舗バックヤードで石油ストーブの芯交換作業を直接請け負っている店舗は極めて稀です。消防法上の安全基準や万が一の火災事故に対するPL法(製造物責任法)上のリスク管理から、受付窓口としての「メーカー取次業務」に特化しているのが実情です。
たとえばカインズ石油ストーブ芯交換の受付窓口では、サービスカウンターで現品を預かり、提携修理工場またはメーカーサービスへ発送する形をとります。そのため、ホームセンターストーブ修理持ち込み料金には、純粋な修理工賃のほかに「往復取次運賃(約1,500円〜2,500円)」や店舗所定の手数料が上乗せされます。結果として店頭持ち込みであっても合計10,000円前後の見積もりになるケースが一般的です。
一方、農業地帯を中心に広大な店舗網を持つコメリ石油ストーブ修理受付では、一部の大型店舗(コメリパワー)に修理専門コーナーを設けている事例も見られます。ただし、対応可能な機器は指定の汎用型に限られ、芯の在庫がない場合はやはりメーカー取り寄せ・預かり修理となります。いずれのホームセンターを利用する場合でも、以下の3点には十分な注意が必要です。
第一に、灯油を完全に抜いて持ち込むことです。本体タンクはもちろん、固定タンク内に残ったわずかな灯油もスポイト等で抜き取っておかなければ、安全管理上の理由で受付自体を拒否されます。第二に、修理完了までに2週間から4週間を要する点です。真冬のピーク時に預けると、暖房が最も必要な時期に手元からストーブが消えることになります。第三に、見積もり後のキャンセル時に「点検・査定手数料(約1,500円〜2,000円)」が発生する店舗が多い点も留意すべきリスクです。