Q1:ドラッグストアで買える市販薬だけで炎症後色素沈着を完治させることは可能ですか?
A1:色素沈着が表皮の浅い層に留まっており、肌のターンオーバーが順調な方であれば、市販薬(第3類医薬品のビタミンC主剤やL-システイン製剤、トラネキサム酸配合の内服薬)を3か月程度服用し、丁寧な保湿とUVケアを続けることで十分に自然治癒を後押しできます。ただし、真皮まで色素が落ち込んでいる場合や、1年以上経過しても全く薄くならない場合は、市販薬のみでの劇的な改善は難しいため、皮膚科でのハイドロキノン処方やピーリング相談を推奨します。
Q2:美容皮膚科でシミ取りレーザーを受けた後、前よりも濃い茶色になってしまいました。失敗でしょうか?
A2:多くの場合、施術の失敗ではなく、照射による熱刺激で生じる「一時的な炎症後色素沈着(戻りジミ)」と考えられます。レーザー照射後3〜4週間頃から徐々に現れ、ピークを迎えた後、3〜6か月ほどかけて自然に退色していく経過をたどるのが一般的です。慌てて別のレーザーを照射すると重篤な色素沈着に悪化するため、担当医に相談の上、トラネキサム酸の内服やハイドロキノン外用を併用しながら患部を遮光し、静かに経過を見守ることが極めて重要です。
Q3:顔のニキビ跡だけでなく、脇やひざ、下着のライン(Vゾーン)の黒ずみも炎症後色素沈着ですか?治し方は同じですか?
A3:病態としては全く同じメカニズムによる炎症後色素沈着です。脇のカミソリ処理による皮膚刺激、下着の締め付けによる継続的な摩擦、ひざ立ちによる圧迫などが慢性的な炎症を引き起こし、メラニンが蓄積しています。顔と比べると体の皮膚はターンオーバーの周期が遅く(約40〜60日以上)、角層が厚いため改善には1年以上の時間を要します。治し方の根本は同一であり、第一に「摩擦や自己処理による刺激を断つこと」、第二に「徹底した保湿」、必要に応じて皮膚科での外用薬治療を行います。