植物と人間の関係性において重要なのは、管理者がその植物の生命力を掌握できる「境界線(バウンダリー)」を引けるかどうかにあります。昭和から平成にかけての家庭菜園ブームでは「植えっぱなしで育つ手軽さ」ばかりが強調されましたが、強靭すぎる生命力は、手入れを怠った瞬間に家庭の庭園環境を破壊する侵略者へと変貌します。
後悔しないための判断基準として、栽培スタイルごとの適性を明確に提示します。
【シソ栽培をおすすめできる人】
- ベランダやテラス、コンクリート敷きの上でプランター栽培を行う人
- 週に1〜2回、茎の先端を摘心して収穫をコンスタントに楽しめる人
- 8月末〜9月の開花期に、種ができる前に花穂をすべて収穫・処分できる几帳面さがある人
- 大葉と赤じそを物理的に隔離し、単一品種の純度を保てる人
【庭への地植えを絶対に避けるべき人】
- 芝生、イングリッシュガーデン、ロックガーデンなど繊細な景観美を保ちたい人
- 「一度植えたら放任で毎年収穫したい」と手離れの良さを求めている人
- 庭土が柔らかく、過去にドクダミやスギナの除草で苦労した経験がある人
- 近隣の敷地とフェンス1枚で接しており、越境トラブルを避けたい人