静岡県民が直面しているリスクは、海側のプレート境界地震だけにとどまりません。内陸部に目を向けると、日本屈指の危険度を誇る活断層群が存在します。その筆頭が、静岡市清水区から富士宮市にかけて伸びる「富士川河口断層帯」です。
富士川河口断層帯は、フィリピン海プレートと本州側プレートの境界が陸上に乗り上げている特異な構造を持っており、過去の調査から極めて活動度が高い断層帯として知られています。政府の地震調査委員会による評価では、この断層帯全体が活動した場合、マグニチュード8クラスの直下型内陸地震を引き起こす可能性が指摘されています。
30年以内の発生確率は「Sランク(我が国の主な活断層の中では高いグループ)」に位置づけられており、仮にここで破壊が起きた場合、直上の富士市や富士宮市、静岡市清水区周辺では、局所的に震度7の突き上げるような縦揺れに見舞われます。東海道新幹線、東名高速道路、新東名高速道路といった日本の東西を結ぶ大動脈が完全に分断され、日本経済全体に壊滅的な打撃を与えるリスクを孕んでいます。