溜席での観戦には、他の座席にはない厳格なルールと注意事項が存在する。最大の理由は、力士の安全確保と観客の怪我防止だ。例えば、横綱・照ノ富士春雄のような180キロを超える巨体が土俵下へ勢いよく転落してくる可能性が常にある。そのため、万が一の危険に即座に対処できるよう、十分な注意が要求される。
具体的には、取組中の飲食や飲酒は一切禁止されている。缶ビールや弁当を広げることはできず、水分の補給程度にとどめるのがマナーだ。また、携帯電話やカメラによる取組中の撮影も禁止されている。レンズ越しではなく、自らの目で真剣勝負を見届けることが求められるのだ。座布団から身を乗り出したり、大きな荷物を足元に置くことも事故の原因となるため厳しく制限されている。