井川遥の着物姿が美しい秘密とは?半沢直樹の女将から最新着こなし術

井川遥の着物姿が美しい秘密とは?半沢直樹の女将から最新着こなし術

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小料理屋の女将としてのシックな装いとは対照的に、日本を代表する着物専門誌『美しいキモノ』の表紙や巻頭グラビアで見せる訪問着の着こなしは、まさに正統派の極みです。京都の老舗染匠による手描き友禅や、西陣の格式高い織元が手掛けた袋帯を身に纏い、息をのむような気品を放ちます。

井川遥が纏うフォーマル和装の特徴は、着物ブランドの主張に本人が決して負けない点にあります。一般的に、訪問着のような格の高い着物は、柄の存在感や金箔・刺繍の重みによって「着物に着られてしまう」事態に陥りがちです。しかし、彼女の場合は地色にニュアンスのあるペールトーン(灰桜色、淡い利休白茶、水浅葱など)を選び、帯にはあえて同系色のグラデーションや、反対色であっても彩度を抑えた格調高い古典文様を配する「トーン・オン・トーン」の帯合わせを多用しています。

色彩のコントラストを極端につけず、光の当たり方によって織りの陰影が浮かび上がるようなコーディネートは、大人の女性が式典やお呼ばれの場でお手本にすべき理想的なバランスです。小物を合わせる際も、帯揚げや帯締めにビビッドな原色を持ってくるのではなく、着物の柄から一色だけ抽出した上品な馴染ませ色を使うことで、全身の統一感と洗練度を劇的に高めています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。