佐々木希のシンデレラストーリーは、2005年の秋田県秋田市から幕を開けました。当時、地元で人気を集めていたファッションビル「秋田フォーラス(現・秋田オーパ)」内のアパレルショップ「流行屋」でショップ店員として働いていた彼女は、地元ではすでに「とんでもない美少女がいる」と噂の的になっていました。
転機となったのは、集英社『週刊ヤングジャンプ』の全国縦断素人美少女発見グラビア「ギャルコンJAPAN 2005」のスタッフによる地方取材でした。全国の主要都市を巡っていたスタッフが秋田フォーラスの店頭に立ち寄った際、偶然接客をしていた彼女を目にした瞬間、あまりの透明感と端正な顔立ちに言葉を失ったといいます。
当時の編集担当者は後にメディアの取材で「遠目から見ても発光しているかのような存在感があり、声をかけないという選択肢はあり得なかった」と回顧しています。店長の許可を得てその場で撮影されたスナップ写真は、すぐさま編集部内で大きな話題となり、同コンテストで見事初代グランプリを獲得しました。
勢いはそれだけに留まりませんでした。翌2006年には、集英社の人気女性ファッション誌『PINKY』が主催する「第2回プリンセスPINKYオーディション」に挑戦。応募総数4,290名という過酷な倍率を勝ち抜き、見事グランプリを受賞します。読者モデルの枠を飛び越え、専属モデルとしてプロのキャリアをスタートさせた瞬間でした。
地方のショップ店員が、主要出版社の男性誌・女性誌双方のトップオーディションをほぼ同時期に制覇するという快挙は、芸能界広しといえども極めて異例の出来事でした。