育ち盛りの子どもや食べ盛りの家族がいる家庭では、副菜にとどまらず「メインの主菜」として成立させる工夫が求められます。ここで威力を発揮するのが、厚揚げの特性を活かしたかさまし(ボリュームアップ)テクニックです。
代表的な手法が、「厚揚げ×ほうれん草×豚肉」のスタミナ炒めです。少量の豚バラ肉(50〜80g程度)から出る上質な脂を厚揚げに吸わせることで、肉の旨味を全体に広げ、肉の量を通常の半分に抑えながらも総重量と満足度を劇的に引き上げます。味付けにオイスターソースとおろしニンニクを加えれば、白米が止まらない本格中華風のメインディッシュに昇華します。
また、優しい味わいで食卓を包む「卵とじ」や「あんかけ」も外せません。出汁で煮た厚揚げとほうれん草に溶き卵を回し入れ、余熱で半熟に仕上げる卵とじは、タンパク質をさらに補強できる完全食に近い構成です。とろみをつけた和風あんかけにすれば、保温性が高まり、冷めやすい冬場の夕食でも熱々の状態を長く楽しむことができます。
洋風の主菜として楽しみたい場合は、耐熱皿に切った厚揚げと茹でほうれん草を並べ、味噌マヨネーズを塗ってピザ用チーズをたっぷり乗せてオーブントースターで焼く「厚揚げのチーズ焼き」が絶品です。香ばしくとろけたチーズの塩気と厚揚げの大豆の甘みが驚くほどマッチし、居酒屋風のおつまみとしても重宝します。