KAT-TUNを語る上で避けて通れないのが、エースの座を分け合っていた亀梨和也との関係性、いわゆる「仁亀(じんかめ)」のダイナミクスです。
デビュー前後の2人は、互いを強烈に意識し合うライバルでした。真面目でグループの看板を背負い、王道の美学を追求する亀梨と、自由奔放で型にハマることを嫌い、海外志向を突き詰める赤西。2人の間には一時期、現場での会話が極端に減るなど緊張感のある不仲説が流れたことも事実です。
しかし、後年の特番インタビューやメディア露出において、双方が語る言葉には確かな敬意が滲んでいます。亀梨は「あの時期、赤西がいたからこそ自分も必死になれた」と振り返り、赤西もまた公の場でKAT-TUN時代のエピソードを愛おしそうに回顧する場面が増えました。2023年末に赤西が地上波のバラエティ番組『まつもtoなかい』へ10年ぶりに出演した際にも、「亀梨くんとも普通に会いたい」と素直な心情を口にして大きな話題を呼びました。
若さゆえに衝突し、それぞれの美学を貫いたからこそ成立した2人のコントラストは、歳月を経て「お互いの領域を認め合う大人のリスペクト」へと昇華しています。