2人の馴れ初めは、松田聖子がデビューして瞬く間にスターダムへと駆け上がっていた1981年頃に遡ります。歌番組や雑誌の対談企画での共演を重ねる中で、もともと郷ひろみのファンであった聖子と、彼女の圧倒的な才能とひたむきさに惹かれた郷ひろみが自然と距離を縮めていきました。
当時、トップアイドル同士の恋愛は芸能界の絶対的なタブーとされていましたが、2人の交際は公然の秘密として世間に知れ渡っていきます。合間を縫って密会を重ねる姿は週刊誌やワイドショーで連日報じられ、日本中が2人の行く末を固唾をのんで見守っていました。1981年から破局を迎える1985年までの交際期間はおよそ4年間に及び、その間、双方が多忙を極めるスケジュールの中でも順調に関係を育んでいると見られていました。
しかし、水面下では「トップアイドル同士の結婚」という前代未聞の事態に対し、周囲の大人たちの思惑や双方の将来像の不一致が静かに進行していたのです。