仕組みを理解する上で避けて通れないのが、ルーターが担う「NAT(ネットワークアドレス変換)」という翻訳作業だ。世界中で重複が許されない公道のようなグローバルIPと、自宅の敷地内だけで使える私有地のようなプライベートIP。この二つを仲介しているのがリビングに鎮座するWi-Fiルーターである。
家族全員が同時にスマホやPCを触っていても、外部のWebサーバーから見れば「同じ一つのグローバルIP」からのアクセスに見える。ルーターが内部で交通整理を行い、どの端末がどのリクエストを送ったかを正確に振り分けているからだ。もし社内ネットワークや自宅サーバーへ外部からリモートアクセスしたい場合は、このルーターにポート開放を設定するか、固定IP回線を契約して通信の通り道を固定してやる必要がある。