インターネット上のファッション掲示板や知恵袋などでは、「あの服を着ている人はダサい」「この着こなしはもう古い」といった議論が日々白熱しています。しかし、アイテム単体が悪いのではなく、時代遅れファッション特徴に無自覚なまま、過去の成功体験に縛られた組み合わせを続けてしまう点にダサ見えの根本原因があります。
現場スタイリストへの取材や街頭定点観測から判明した、代表的なNGパターンとネットの誤解を整理します。
まず筆頭に挙げられるのが「アンクル丈スキニーパンツとロングカーディガンの組み合わせ」です。2010年代中盤から後半にかけて大流行したこのスタイルは、現在着用するとどうしても数年前の空気が色濃く漂ってしまいます。ネット上では「スキニーは完全に終わった」と極端に語られがちですが、実態は「ピチピチすぎる極細シルエット」が敬遠されているだけであり、足のラインを拾いすぎないスリムストレートであれば現在でも十分通用します。
次に注意すべきは「全身ファストファッションによる素材感の平坦化」です。デザイン自体は最新トレンドを模していても、化学繊維特有の不自然な光沢や薄っぺらい生地感だけで全身を構築してしまうと、大人の体型や肌の質感とのギャップが生まれ、貧相な印象を与えてしまいます。ダサいと言われないコーデを実現するためには、全身を安価なトレンド服で固めるのではなく、コートや靴、バッグなどの主軸アイテムに上質な天然素材や仕立ての良いものを選び、奥行きを持たせることが不可欠です。