時代が令和へと移り、女性の描き方そのものに劇的なアップデートが求められる中、決定打となったのが『虎に翼』だ。日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルにした本作で、主演の伊藤沙莉は圧倒的な説得力とチャーミングな人間味をもって主人公・寅子を演じきった。
かつての伝統的なホームドラマが描いてきた「耐え忍ぶ良妻賢母」や「家族の調和」という型を鮮やかに解体。法の下の平等、ジェンダーギャップ、個人の尊厳という重厚なテーマに真っ向から切り込みながら、朝の活力となる軽快なテンポを両立させた。視聴率は安定して高水準を維持しつつ、視聴者の批評意欲を刺激する深い対話の場を生み出した。