ボルダリングは「腕力だけで身体を引き上げる力技」と誤解されがちですが、実際は下半身と体幹のインナーマッスルを使ってバランスを保つ全身運動です。
不安定なホールドの上で姿勢を維持し、次のホールドへ身体を運ぶ動作は、腹横筋や腸腰筋、広背筋をダイレクトに刺激します。無駄な力みを捨てて重心移動を意識するため、筋肉が過剰に肥大化することなく、しなやかで引き締まった身体づくりが期待できます。女性や運動が久しぶりの大人に愛好者が急増している背景には、この優れたシェイプアップ効果があります。
さらに、ボルダリングは「身体を使ったチェス」とも呼ばれます。決められた色のホールドだけを使ってゴールを目指すルールは、登る前の観察力(ルートファインディング)と問題解決能力が問われる知的スポーツ。難解な課題を試行錯誤の末にクリアした瞬間の達成感は、日常のストレスを一気に吹き飛ばす爽快感をもたらします。