彼が髪を刈り上げた最大の理由は、己の原点に立ち返り、退路を断って歌と生きる覚悟を表現するためだ。デビュー初期のEXILEにおいて、彼の短く刈り込まれたスタイリッシュな坊主頭とサングラスは、グループのアイデンティティそのものだった。時代が変わり、長髪やパーマなど様々なスタイルを披露してきた彼だが、病を乗り越えて再びマイクを握るにあたり、「装飾を削ぎ落とし、素の自分と声だけで勝負したい」という強い衝動に駆られたという。
単なるノスタルジーではない。病床で自身の音楽人生を振り返った際、頭に浮かんだのは「なぜ自分は歌い始めたのか」という純粋な問いだった。余計なものをすべて削ぎ落とした坊主頭は、彼にとっての「戦闘服」であり、音楽に対して嘘をつかないという誓いの証なのだ。この大胆な変貌は、ファンに強い衝撃を与えると同時に、彼が再び本気で音楽界の第一線へ躍り出る合図となった。