一歩足を踏み入れると、そこは愛犬たちのために誂えられた楽園だった。現在、彼女の邸宅で過ごす愛犬たちの顔ぶれは実に多彩だ。毛並みが美しく整えられたパピヨンや、愛らしい瞳で首をかしげるチワワなど、小型犬を中心とした血統書付きの愛犬たちが顔を揃える。一般社団法人ジャパンケネルクラブが推奨する飼育環境の基準を遥かに超える空間が、そこには整えられていた。
気になるのは、その維持費と飼育費の凄まじさだ。プレミアムクラスの専用フード、定期的な獣医師の往診、さらには専門トリマーによるサロンケア。年間にかかる費用は数千万円規模に達するとも囁かれる。昨今のペット産業が急速な高価格化を遂げるなかでも、これほど惜しみなく資金と手間を注ぎ込む例は珍しい。贅沢に見えるその支出も、彼女にとっては「家族の命を守るための当然の投資」に過ぎないのだ。