大阪府立今宮高等学校の難易度を示す偏差値は、例年61〜63前後で推移している。大阪府内の総合学科を設置する公立校の中ではトップクラスの数値を誇り、実質倍率も高い人気を背景に毎年高水準を維持する。しかし、この数字だけで学校の本質を見誤ってはならない。
進学実績の裏側にあるのは、国公立大学や「関関同立」(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)への合格者数といった力強いデータだけではない。真の強みは、生徒自身が将来の目標に合わせて時間割を組む「総合学科」特有の履修システムにある。文理の枠を超えた探究学習やプレゼンテーション型の授業が豊富で、これが近年拡大する大学入試の総合型選抜や学校推薦型選抜において抜群の強みを発揮しているのだ。
大阪府教育委員会が推進する高大連携やキャリア教育の先駆けでもある同校では、単なる暗記型受験指導とは一線を画す。最新の入試倍率を突破するための合格対策としては、標準的な学力検査対策はもちろんのこと、志望理由書や面接、自己申告書で「自発的な問題意識」を明確に言語化する力が必要不可欠となる。学校教育・受験のトレンドが能力評価型へと変化する中、高等教育への円滑な接続を見据えた同校の学びは、受験生にとって強力なアドバンテージとなるはずだ。